荷おろし症候群ってどんな症状?予防と対策で原因を取り除こう!

今、荷おろし症候群が世間で話題になっています。

最近起こった事件の犯人とされる少年が、
「荷おろし症候群だったのでは…」
と臨床心理士によって推測されています。

荷おろし症候群って、あまり聞きなれない言葉ですよね?

燃え尽き症候群は聞いたことあるけど…
といった荷おろし症候群を初めて耳にした方も多いのではないでしょうか?

 

そこで今回、荷おろし症候群について詳しく調べてみました!

では早速、荷おろし症候群について迫ってみましょう!

荷おろし症候群とはどんな症状?

荷おろし症候群とは、抱えていた問題や課題などの大きなやるべき事をやり遂げたあと、精神的ストレス(精神的負荷)から解放されることによって、何もやる気が出なくなってしまう状態のことのようです。

脱力感・無気力が押し寄せてきて、エスカレートすると抑うつ状態にまで発展してしまいます。
簡単に言うと完全な”放心状態”となるんです。

・学生であれば学業などの勉強や部活動。
・社会人のサラリーマンやOLでは、任されていた大きなプロジェクト。
・更年期の方なら子供が成人するまで打ち込んできた子育て。
・そして数十年務めて遂に定年退職を迎える。

これらを達成し終えた後に、自分自身が背負っていた荷物(ストレス)から解放され”荷おろし症候群”となってしまいます。

荷おろし症候群になった結果、日常生活さえもやる気を無くし、
「死んでもかまわない」
「どうなってもかまわない」
という精神状態になる人も…。

特に年末や年度末など、大きな節目の時や、学生であれば大型連休(春休み・夏休み・冬休み・卒業)などの時期に注意が必要になります。

燃え尽き症候群との違いとは?

そこで、
でも燃え尽き症候群って言葉があるけど、荷おろし症候群ってそれとは違うの?
という疑問が沸き上がってきますよね?

一言で言うと似ているけど違う!
と言うことが出来ると思います。

しかし、
定義が決定的に違う部分があるんです。

実は燃え尽き症候群というのは、
現在抱えている問題や課題、そして自分自身自ら献身的に打ち込んでいるものが、長期間努力しても期待している結果が得られなかった場合に”疲労感・徒労感・欲求不満”を感じてしまう状態
のことを言います。

言葉の通り、結果の良し悪しに関係なく、体力や精神力が限界のところで途切れ、
燃え尽きちゃった
状態ですね。

少し勘違いされている方が多いのが、燃え尽き症候群は何かを成し遂げた時に
「やりきったー!!」
となり他のものに魅力を感じなくなってしまい、何事にもやる気がなくなり手が付かなくなってしまう状態だと思われていることです。

実はその定義から言うと、上記の状態は”荷おろし症候群”の症状に近い状態と言えます。

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荷おろし症候群になる人の傾向は?

荷おろし症候群になる人の傾向としては、ある”共通する特徴”があります。

それは、
☑性格が真面目な傾向にある
☑責任感が強い傾向にある
☑何事にも熱しにくく冷めにくい
といった特徴が主な荷おろし症候群になる可能性のある人の傾向となります。

やはり性格が真面目なことで、自分が抱えている課題に対してきちんと向き合います。そして責任感が強いことで、その事柄について常に緊張感を持ち全力で取り組みます。その事柄を達成しやり遂げた時、自分の肩から荷物をおろしてしまうと、熱しにくく冷めにくい人は、次に打ち込むものが見つからない状態となってしまいます。

これが”荷おろし症候群に陥ってしまう人の特徴”なんです。

では、どのようにすれば荷おろし症候群を回避することが出来るのでしょうか?
実は普段の生活にあることをプラスして足してあげることで予防できるんです。

荷おろし症候群の予防

長時間ストレス(負荷)がかかっていたもののプレッシャーから解放されることで、放心状態となります。

その放心状態から正常の精神状態に戻る過程が上手く機能せず、そのまま荷おろし症候群として放心状態が続いてしまうわけですね。

これを予防していくには、まずは常に様々なことに興味を持つことです。

そしてほんの少しでもいいです。

☑毎週放送されるテレビ番組を見て、来週の放送を楽しみにする。
☑雑誌や漫画などを定期購読する。
☑休みの日には少しでもストレスや打ち込んでいるものから解放される時間を作る。
☑新たな趣味を見つける。

現在抱えている重大な課題だけでなく、他の事柄にもアンテナを張り意識を分散させます。

こうすることで、大きな課題をやり遂げたあとでも他の事柄を楽しみに意識を向けることが出来るんです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

荷おろし症候群はひどい場合はうつにまで発展する怖い症状です。

普通であれば、人は何かを成し遂げた時に「心地の良い達成感」を味わうものですが、心にポッカリと穴が空いてしまいがちな人は要注意です。

普段から他のことにも目を向けて、一つだけに打ち込む生活に他の要素をプラスα(アルファ)してあげましょう。