2022年は仮想通貨が大暴落!下落の原因や今後の見通しなどをわかりやすく解説

2022年5月、暗号資産市場を震撼させる大事件が起こりました。前例のない、歴史的な仮想通貨の大暴落が発生したのです。暗号資産全体の時価総額が70%近く下落し、2021年第二次仮想通貨ブームの急騰から一転、「暗号資産の終わり」が囁かれるほどの事態になっています。今回は、なぜこのような大暴落が発生してしまったのかの原因と、暗号資産 今後はどうなっていくのかを解説していきます。

仮想通貨とは

仮想通貨(暗号資産)とは、インターネットを通じて取引されているデジタル通貨です。中央銀行が発行するものではないため、代わりに「ブロックチェーン」という仕組みを用いて保護しています。2008年にサトシ・ナカモトと名乗る人物(またはグループ)によって最初の仮想通貨が発明されました。仮想通貨 種類は主に、「ビットコイン」「リップル」「イーサリアム」などがあります。

仮想通貨が暴落した2つの理由

①テラUSDとルナの崩壊

仮想通貨が暴落した要因としてまず挙げられるのが、5月上旬に起きた「テラUSD(UST)」と「ルナ(LUNA)」の価格大崩壊です。韓国発のテラUSDは、ドルや金の価格に連動して安定性を高めた設計の「ステーブルコイン」です。価格が安定して変動しにくいことから信頼性があり、テラUSDはステーブルコインの時価総額で3位になるほどの人気でした。

しかし、最高値を付けた直後に急降下してテラUSDは機能崩壊してしまいます。同じく姉妹トークンで時価総額10位のルナも99%以上急落し、パニック売りが相次ぐ事態となりました。これらの影響を受けて他の仮想通貨も軒並み下落し、一夜にして600億ドル相当が吹き飛んだのです。破産する投資家も現れるなど、暗号資産市場には大きな信用不安が広がることとなりました。

②アメリカの金融政策による影響

仮想通貨の暴落を引き起こした2つ目の要因として、アメリカの金融政策の影響が考えられます。アメリカの金融引き締め政策の動きに合わせ、市場から資金が引き上げられたことで仮想通貨が下落してしまいました。コロナ禍に伴って一時期は金融緩和がされていましたが、急激なインフレによって現在は金融政策転換を進めています。

さらに、ウクライナ情勢や原油価格高騰などで世界的に厳しい状況に直面している現状があります。これらの経済状況は株式市場だけではなく、仮想通貨市場にまで影響を与えているのです。

暗号資産 今後の見通しは

世界的な金融引き締めが行われている状況が維持されているため、当面の間は下落が続くと予想されているようです。ネガティブなニュースばかりが目立つ状況ですが、一方で今後の見通しにはポジティブな見解を示す専門家が多いのも事実です。

暗号資産は過去にも高騰と下落を繰り返しており、長期スパンで見ると今後も上昇基調にあるとの声もあります。現在の下落も一時的なものであり、悲観的になりすぎる必要はないと言えそうです。

まとめ

仮想通貨の暴落はテラUSDとアメリカ金融政策が引き金となって起こりました。下落トレンドが続く暗号資産市場ですが、「無難な投資」「NFT」など様々な投資のやり方があります。情報を見定めて、慎重な投資をしながら上昇相場が到来するのを待ちましょう。