【2021年M-1王者】感動を巻き起こした「錦鯉」のプロフィールまとめ

早いもので、今年も年の瀬が近づいてきましたね。年末の風物詩の1つといえばM-1グランプリ。M-1グランプリ2022の決勝も目前に控え、恒例のお笑い一大イベントに世間でも期待の声が高まっています。

今回ご紹介するのは、2021年に17代目M-1王者に輝いた「錦鯉」。結成9年目で念願の優勝ということで、ラストイヤーを目前に夢を叶えることとなりました。それでは、その人気の秘密に迫っていきましょう!

錦鯉(長谷川・渡辺)のプロフィール

錦鯉 芸歴は、それぞれ27年と21年というベテランコンビです。まずは、それぞれのプロフィールを見ていきます。

長谷川 雅紀/ボケ

  • 生年月日:1971年7月30日
  • 年齢:51歳
  • 出身地:北海道
  • 趣味:温泉巡り
  • 芸歴:27年

M-1王者の中で歴代最高齢だった長谷川さんは、相方の渡辺さんから「突き抜けた馬鹿」と称される異端児。漫才のツカミの定番となっている大声での挨拶は、一度見たらそのインパクトを忘れることはないでしょう。あのハリウッドザコシショウさんも認める「おバカキャラ」は天性そのものです。

渡辺 隆/ツッコミ

  • 生年月日:1978年4月15日
  • 年齢:44歳
  • 出身地:東京都
  • 趣味:将棋
  • 芸歴:21年

「事務所の頭脳」と言われるほど頭の切れる、冷静沈着なツッコミ担当の渡辺さん。自由奔放にボケまくる長谷川さんを淡々と斬っていく対照的なスタイルが印象的です。

最高齢王者にもらい泣き続出の M-1グランプリ2021

2021年のM-1グランプリで錦鯉が優勝に輝いた瞬間は、歴史に残る名場面ともいえるでしょう。歴代最高齢の51歳、「おじさん漫才コンビ」と言われる2人がM-1初優勝を飾り、2人で強く抱き合った瞬間はもらい泣きをする審査員もいました。

松本人志さんは「どのコンビに入れようかとても悩んだが、最後は一番バカに入れようと」と、愛のある言葉で王者を称えましたね。優勝発表後のTwitterでは、「錦鯉 もらい泣き」などが軒並みトレンド入りしたことでも話題となりました。

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「デカイ声のおじさん」錦鯉の魅力とは?

難しさは求めない、シンプルに「面白い」笑い

昨今のM-1グランプリをはじめ、お笑い界全体的に「ハイ・コンテクスト」な風潮が浸透するようになりました。笑いの生み出し方が複雑で、1回で理解しづらい構成のネタも多くなっています。

最近の代表的なハイ・コンテクストなネタといえば、キングオブコントの常連「かが屋」による新感覚の演劇性高いコント。身近なシチュエーションではあるものの、コントに入る際何の説明もなくセリフも少なめ。見る側が全てを想像して笑いにつなげていくというハイリスクかつ独特の芸風が特徴的です。

そんな令和のお笑い文化を突き破り、「おじさんコンビ」はとことんまっすぐに「おバカ」を突き詰めます。どんな複雑なパフォーマンスが続くコンテストでも、錦鯉だけは”理屈抜きで”面白いのです。誰が見ても面白い、バカバカしい、自然に笑いがこぼれる、そんな差別化が、錦鯉の人気に帰結しているのでしょう。

ストーリー性のなさが万人受け

相方から「突き抜けた馬鹿」と称される長谷川さんと、それをシャープにツッコんでいく渡辺さんが繰り広げる漫才には、ストーリー性が皆無。込められた意味や先の展開がほとんど存在せず、最初の設定のままオチを迎えるという極端な構成です。

例を挙げると、サンドウィッチマンの漫才やアンジャッシュのコントのように、伏線を張りながらストーリーがテンポよく進んでいき、最終的に回収されて気持ちよく終わるスタイルとは真逆。常に「おバカ」を求めたロー・コンテクストな芸風で、「難しくて分からないな」「レベルの高い笑いだな」というふうに、見る者を置き去りにしない。そんな彼らのお笑いが、国民的支持を受けています。

まとめ

2021年M-1グランプリで感動の嵐を呼んだ、王者・錦鯉。その裏には、難しいことを考えずに見る人全員を引き連れていく「誰も置いて行かない笑い」という優しさがありました。笑いのために、滑稽さを突き詰める。計算ずくめの笑いではなく、自分たちが魅せたい笑いを堂々と披露する。そんな真っすぐな思いが2人をM-1優勝へと導き、未だに引っ張りだこな人気を維持しているのでしょう。

錦鯉の優勝から早くも1年が経ち、M-1グランプリ2022の前には、これまた年末の新たな風物詩となった女芸人No.1決定戦 THE W 2022の決勝も開催されます。ともに若手コンビが名を連ねていますが、歴代最高齢で王者に輝いた錦鯉の後に続くのは一体どんな異端児なのでしょうか。