中学までは無名の選手だった?!女子長距離のエース廣中璃梨佳の経歴まとめ

東京2020オリンピックと世界陸上2022オレゴンに女子5,000mと女子10,000mで出場した陸上競技の廣中璃梨佳選手。

その廣中璃梨佳選手が、2023年8月19日にハンガリー・ブダペストにて開幕する世界陸上競技選手権大会に出場できるかどうかに、今注目が集まっています。

今回はそんな日本中長距離界を代表する廣中璃梨佳選手の経歴についてまとめました!

廣中璃梨佳(ひろなか りりか)選手のプロフィール

  • 生年月日:2000年11月24日
  • 年齢:22歳
  • 出身地:長崎県
  • 身長:164cm
  • 血液型:不明
  • 出身校:長崎県立諫早高等学校
  • 所属:日本郵政グループ
  • 競技種目:中距離走・長距離走

廣中璃梨佳選手の主な経歴

廣中璃梨佳選手は小学6年生の時に大村陸上クラブ(長崎県大村市)に入会し陸上を始めます。それ以前から、陸上競技経験者の母親と一緒にジョギングはしていたそうで、次第に走ることが楽しくなった廣中璃梨佳選手は、同陸上クラブに入り本格的に陸上を始めました。

全日本中学校陸上競技選手権大会で入賞

大村市立桜が原中学校入学後は同校の陸上部で練習に明け暮れました。中学3年生の時には、全日本中学校陸上競技選手権大会の女子800mで6位入賞を果たしました。

この時に女子1500mにも出場していますが、予選で敗退しています。廣中璃梨佳選手自身も後にテレビのインタビューで「中学3年生の終わりまでは強くなかった」と語っています。

全国高等学校駅伝競走大会で区間賞

高校は駅伝強豪校の長崎県立諫早高等学校ではなく、長崎市立長崎商業高等学校へ進学。同校を選んだ理由は「諫早高の連続出場を止めて全国高校駅伝に出場したい」とのことで、敢えて全国大会常連校ではない学校を選びました。

県予選では1区を走り、3年連続で区間賞を獲りました。高校3年生で出場した県高校駅伝では、1分46秒という大差をつけて襷を繋ぎ、同校の優勝に貢献。諫早高校の連覇を24でストップさせました。

そして念願であった全国高校駅伝に出場。1区を走り、見事区間賞を獲得しています。

日本郵政グループ女子陸上部に入部

全国高校駅伝に出場したこともあり、多くの大学や実業団の強豪チームから声が掛かりましたが、日本郵政グループ女子陸上部に進みます。

同部は2014年4月に日本郵政グループ創業初の実業団チームとして創部されました。創部以降、これまでに全日本実業団対抗女子駅伝競走大会で3度の優勝を誇ります。

全国女子駅伝での活躍

廣中璃梨佳選手は駅伝においては無類の強さを誇っており、特に中学3年生から出場している全国女子駅伝では、高校3年生の時に1区を走り、国内のトップランナーを振り切り区間賞を獲っています。同大会では6大会連続の区間賞や、1区の区間記録も持っています。

2021年東京オリンピック出場

東京五輪日本代表選考競技会も兼ねた2021年6月の日本選手権では、女子5,000mと女子10,000mでともに優勝。

そして初出場となったその東京五輪では、5,000mは日本新記録をマークするも9位で入賞を逃します。しかし、10,000mでは7位入賞を果たし、日本人選手としては25年ぶりの同種目での入賞となりました。

2022年オレゴン世界陸上に出場

2022年6月に行われたオレゴン2022世界陸上の日本代表選手選考競技会も兼ねた日本選手権では、女子5,000mでは2位、女子10,000mでは2連覇を達成。自身初となる世界選手権への切符を手にしました。

その世界選手権では、5,000mは決勝進出を逃し、10,000mでも自己ベストをマークするも12位という結果で終わりました。

2023年ブダペスト世界陸上の内定を逃す

左アキレス腱を痛めたことで、2月から4月まで思うように練習ができなかった廣中璃梨佳選手。5月開催の第34回ゴールデンゲームズinの女子10,000mでは4位、6月開催の日本選手権の女子5,000mでは21位という結果に終わり、世界陸上ブダペストの内定を逃しました。

しかし、廣中璃梨佳選手よりも上位の選手たちが7月末までに参加標準記録を破れなければ代表になる可能性は残されているということで、今後の他選手の結果に注目です。

まとめ

今回は日本女子中長距離界を牽引する、日本郵政グループ所属の廣中璃梨佳選手についてまとめてみました。

既に自力での世界陸上2023ブダペスト出場の道は絶たれてしまったようですが、まだ可能性はゼロではないということなので、世界陸上の舞台に立てることを想定してしっかり調整を続けてほしいですね。

まだ22歳という若さの廣中璃梨佳選手、来年はパリオリンピックも控えていますので、世界大会での表彰台を目指して今季も頑張ってください!