最近、テレビやYouTube番組などで投資コンサルタントとして出演している齋藤ジン。見たことはあるけど何者か気になるという人もいるのではないでしょうか。
今回この記事では、齋藤ジンが何者なのか、学歴や経歴などを交えながら解説していきます。
齋藤ジンって何者？
齋藤ジンとは、国際的に有名な投資コンサルタントです。ワシントンの投資コンサル会社の共同経営者としても活動しており、投資コンサルタントと経営者2つの顔を持っています。経営コンサルタントとしての活動は、富豪家として有名なジョージ・ソロスに助言し、大儲けさせたという逸話を持っています。
書籍の執筆も
齋藤ジンは書籍の執筆も行っています。2024年12月17日には、文藝春秋から「世界秩序が変わるとき 新自由主義からのゲームチェンジ」を出版。自身の考えを初めて記したこの書籍は、過去の世の中の変遷を捉え、今後の世界経済を鋭く予想しています。
この書籍は非常に好評で、2025年9月時点では累計14万部を超えるベストセラーを記録しています。
性別について
テレビ番組などで出演した際に中性的な見た目をしていることから多くの視聴者は「齋藤ジンの性別は何？」と気になる人が多くいるようです。
齋藤ジンは書籍にて、トランスジェンダーであることを公表。「経済の転換点を分析するなら自分の転換点も隠さない」として、自身のアイデンティティを公開し「多様な視点を持つ重要性」を伝えています。
この公表をしたことで出演した番組の視聴者から「人間味があってわかりやすい」と肯定的な評価が寄せられるようになったそうです。
年齢について
メディア等に出演すると、化粧していることから若く見える齋藤ジン。年齢はいくつなのでしょうか。
齋藤ジンは年齢について公表しておらず、調査してみたところ1961年生まれと1965年生まれの2つの説がありました。2025年現在、前者の1961年生まれの場合は64歳、後者の1965年生まれの場合は59歳です。恐らく1965年説のほうが多く見られたことから、現在の年齢は59歳の可能性が高そうです。
齋藤ジンの学歴を紹介
齋藤ジンの学歴について紹介します。
早稲田大学
1980年代、齋藤ジンは早稲田大学で経済学を専攻しています。早稲田大学での細かい活動については情報が見つかないため不明ですが、早稲田大学での経験が独自のコンサルタント戦略の礎になったと言われています。
ジョンズ・ホプキンス大学高等国際問題研究大学院（SAIS）
齋藤ジンは、アメリカのワシントンにある「ジョンズ・ホプキンス大学」の高等国際問題研究大学院で、修士号を取得。国際経済学や東アジアについて学んでいたそうです。
ジョンズ・ホプキンス大学の卒業生には、実業家のマイケル・ブルームバーグや政治学者のマイケル・グリーンなどがいます。
齋藤ジンの経歴
齋藤ジンの経歴について紹介します。
バブル経済の洗礼を浴びる
1961年（または1965年）に生まれた齋藤ジンは大学卒業後、都市銀行に入行し金融業界に足を踏み入れます。当時はバブル経済絶頂期。不動産や株価は急騰しており、若手バンカーとして活躍します。
しかし、1993年にバブルは崩壊。市場は混乱し、企業や金融機関が危機的状況に陥る様子を目の当たりにします。バブル崩壊の経験によって、齋藤ジンはグローバルな視点の重要性を痛感します。
アメリカへ
1993年、齋藤ジンはアメリカへ単身で渡ります。その後、アメリカワシントンにある「ジョンズ・ホプキンス大学」に入学します。この大学では国際経済学と東アジア研究を専攻し、1995年には修士号を獲得しています。大学での経験が後のコンサルタン戦略の基盤を造り上げたと言われています。
1995年にはジョージ・ソロスと出会い、ヘッジファンドに参画。この出会いが後に「伝説のコンサルタント」と言われるきっかけになります。
独立
2000年代の初頭、齋藤ジンはジョージ・ソロスから離れ、独立してコンサルタントの活動を本格的に始めます。経済の動向などを予測するニュースレターを配信し、多くの企業幹部や投資家が購読。斎藤ジンの分析が購読者に大きな影響を与えました。このニュースレターは現在も配信しており、デジタル版に移行しています。
オブザーバトリー・グループを設立
2007年に斎藤ジンは、過去に入社したG7グループの社長ジェーン・ハトレーと共同で米投資コンサルティング会社オブザーバトリー・グループを設立します。この会社は各国の金融政策や経済動向に関する高度な分析結果やアドバイスをヘッジファンドや投資家などに提供。世界の経済を動かす機関投資家や政府関係者に大きな影響を与えています。
ベッセントとの親交も
斎藤ジンは、トランプ政権の財務長官を務めているスコット・ベッセントと親交があり非公式な助言者として関わりを持っていると言われています。2025年5月時点にベッセントが提案した「中国製品に最大60％の関税をかける」政策を支持しており、アメリカの経済に関する安全保障を強化するアイデアを提供。今後もトランプ政権にどのような形で斎藤ジンが関与していくのか、注目が集まっています。
なぜ齋藤ジンは「伝説のコンサルタント」と言われているのか
齋藤ジンが「伝説のコンサルタント」と言われた理由は、大富豪のジョージ・ソロスに助言し、10億ドル以上の利益をもたらしたからです。
1995年に齋藤ジンはジョージ・ソロスのクォンタム・ファンドにアジア市場のスペシャリストとして参画。1997年には、タイの通貨バーツやマレーシアの通貨リンギットの価格変動を予測し、投資することを提案。2000年にはITバブルの気配をいち早く察知し、アドバイスしています。
ジョージ・ソロスが10億ドル以上の利益を得たこの実績を評して、齋藤ジンは金融界で「伝説のコンサルタント」として知れ渡ります。
まとめ
今回は、投資コンサルタントとして活躍している齋藤ジンが何者かについて解説しました。齋藤ジンは、大富豪投資家のジョージ・ソロスに助言し10億ドルの利益を出した「伝説のコンサルタント」です。
齋藤ジンが書いた書籍「世界秩序が変わるとき 新自由主義からのゲームチェンジ」は、累計14万部を超えるベストセラー作品です。多くのビジネスマンに好評なので、興味のある方はこの機会に読んでみてはいかがでしょうか。
