1991年に放送された吉田栄作さん主演ドラマ『もう誰も愛さない』。情欲や裏切り、復讐や嫉妬が渦巻く「ジェットコースタードラマ」として、今でも語り継がれる伝説のドラマですね。毎回視聴者が驚く展開で、常に高視聴率でしたが、色々な問題で再放送できないようですね。
もう誰も愛さないが放送禁止の理由は、いったい何なのでしょうか。今回は、もう誰も愛さないが放送禁止理由について、調査しました。
『もう誰も愛さない』放送禁止の理由は?
もう誰も愛さないは、吉田栄作さん演じる銀行支店長付きの運転手・沢村卓也と、田中美奈子さん演じる銀行員兼愛人稼業で生活する宮本小百合を中心とする物語。2人は金に盲目で、小百合の同僚・田代美幸(山口智子)を利用し、金を奪う計画を立てます。しかし、それが様々な登場人物を巻き込み、陰謀渦巻くドロドロな展開になっていくのです。
愛を知らずに大人になった愛憎劇で、とにかく多くの人が亡くなり、あまりにも速すぎるストーリー展開で、“ジェットコースタードラマ”と呼ばれていました。そんなドラマが放送禁止の理由は、何なのでしょうか。
理由①残虐すぎる
「もう誰も愛さない」の放送禁止理由1つ目は、残虐すぎるからです。毎回過激なシーンも話題となり、弁護士・町田玲子(伊藤かずえ)が殺害され、バラバラ死体にされるという衝撃的なシーンも。なんとでゴミ捨て場に生首が捨てられるという、残酷すぎる描写がありました。生首がゴロリと転がるシーンは、当時視聴者にトラウマを与えたでしょう。今のご時世では、画面にしっかりと生首が映るようなドラマは放送できないですよね。
伊藤かずえさんのファンからも抗議の電話が殺到したそうで、DVDではこの生々しいシーンはカットされているとか。伊藤かずえさんも後に、「あれで私は女優として一皮剥けた。カットされたのはちょっと残念」と話していました。
理由②殺害シーンが多い
「もう誰も愛さない」の放送禁止理由2つ目は、殺害シーンが多いことです。牧村通(薬丸裕英さん)が、恨みを持つ沢村を刺し、そのナイフを川に捨てるという残酷なシーン。また、無一文になったチンピラ・米倉俊樹(辰巳琢郎)が射殺され、吐血しながら命を落とすといった、衝撃的なシーンもありました。刑事ドラマでもないのに、何度も殺害シーンがあるとは驚きですよね。
これらは、DVDなどではカットされているようです。もう誰も愛さないを見た人は皆さん「トラウマになりそう」と口をそろえているようです。そのため、視聴者の心情を踏まえ、放送禁止になったようですね。
理由③ジェットコースタードラマ
「もう誰も愛さない」の放送禁止理由3つ目は、ジェットコースタードラマだからです。この作品は、1度でも見逃したらついて行けなくなるほど、ストーリー展開が異常なまでに早かったのです。クライムサスペンスで先が読めないというのが魅力ではあるのですが、現代のように何度でも見逃し配信で視聴できる環境とは合わないようですね。
当時はほのぼのとしたホームドラマも多く、まさに異色の作品だったと言えます。出演者もストーリー展開の速さは台本をもらうたびに驚き、強烈な台詞に度肝を抜かれたと話していました。
まとめ
今回は、「もう誰も愛さない」の放送禁止理由について、紹介しました。もう誰も愛さないはかなり残虐なシーンが多く、DVD版では多くのシーンがカットされているようですね。当時は高視聴率で人気のあった作品ですが、視聴者にトラウマを植え付けたのは間違いないでしょう。今後も、地上波で再放送されることは難しそうです。